資源のない日本の唯一最大の財産は教育です。

  資源のない日本の唯一最大の財産は教育だと言えます。これまで日本が明治維新や敗戦と数多くの危機を乗り越えて、世界に類を見ない繁栄を誇ってこれたのは、江戸時代に識字率が90%を超えていたという極めて高い教育の成果に他なりません。国家は全力を挙げて教育問題に取り組むべきだと考えます。

 日本の教育の現状は、決して安心できるものではありません。教育には大きく分けて高校までの初等教育と大学以降の高等教育がありますが、いずれにおいても日本の順位は低下しています。

研究開発費を確保することで、世界トップレベルの人材を育成。

  そのうえで、初等教育の目標は、「子供達が、将来世界のどこに出てもやっていける十分な心構えと知識と技量を能力に応じて与えてあげることだ」ということを明確にして教育改革に取り組むべきだと考えます。「個性重視」の名の下に、何のために、何を学び、何を身につけなければならないのかさえ示さず、正体の分からない「生きる力」「自分らしさ」を探させるのは、子供達の将来にとっても、日本の将来にとっても、大いなる不幸でしかないでしょう(「生きる力」も「自分らしさ」ももちろんとても重要ですが、それは個人が実生活の中で苦労しながら見いだすしかないもので、学校で教えられるようなものではないと思います。学校で教えるべきことは、これらを探すための道具となる心構えであり、知識であり、技量です)。

また高等教育においては、成果を十分に評価したうえで、特に科学技術の研究に積極的に資金を用いて、日本が世界の中で生き残る武器となる研究開発を世界トップレベルに保ち続ける必要があると思います。その際に必要なのは、「箱物研究費」ではなく、人材に十分な研究費が行くようにし、世界中から優秀な人材を集められる仕組みを作ることでしょう。

日本の教育は危機的な状況ではありますが、今なお日本人が世界でトップレベルの優秀な国民であることに疑いを持ちません。必要なお金を投下し、目標を明確にし、有用な人材を確保したうえで教育改革に取り組めば、必ず世界で最高の初等教育を子供達に与え、世界で最高の成果を生み出す高等教育機関を確立することが出来ると信じています。

米百俵の精神を再び

 あまりに有名なエピソードですが、長岡藩士小林虎三郎は、戊辰戦争敗戦後の荒廃の中で、三根山藩から百俵の米が贈られると、

「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」

と言って、米百俵を売り払って学校を作りました。

 現在も同じだと思います。道路を100本作れば、確かに明日の仕事は確保できるでしょう。しかしそれは、ほんの1年、2年の話です。財政が逼迫すれば、たちまち継続できなくなってしまいます。
 古くなった道路、古くなった橋を直さなければならないことに、異論はありません。しかし、政府与党が言うように、現在7兆円に過ぎない公共事業を、年間20兆円、総額200兆円もかけて国土を、そして新潟を強靭化しようというのは、あきらかに過大です。 100本の道路を50本で我慢して、残りの50本分のお金で、子供たちが世界で羽ばたける世界一の教育を作り、世界で戦える人材を生み出せば、道路はなくても、日本は100年安泰です。是非教育に予算を振り向けて、世界最高の教育を実現したいと、私は思います。